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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
『…それは…つまり…あたしを……、だけど翔子さんは?翔子さんも同じ?』
奈々美は結城の問いにわかりそうではあるが信じていないようだ。
『……そこで何故…ああ…翔子を出す?将也の妻だと言ったと思いますがっ!?君が今まで片思いばかりだと言った事が理解出来るようだ』
彼は大袈裟にため息をついてドアの方に歩き始め振り返り彼女をみた。
『なんでそこであたしが片思いばかりだったって言うの?理由わからない…意地悪だわ結城さんって!』
彼女は両手を握りしめて立ちあがる。
『俺が話題にしないのに君は翔子の名前を出すっ、将也と翔子が結婚した時から翔子の事は未練なく諦めている、元彼女でもなく彼女としてつきあう事もなく翔子とは友達としてつきあう仲間でしかない…親友の為に身を引いた実らなかった恋もきっちり気持ち的にケジメはついている』
彼はドアノブに手をかけたが開ける事はしない。
『だったらなんで翔子さんの電話やメールに嬉しそうに笑うの?プリンのカードをつけるの?歯医者帰りに翔子さんに頭を撫でられ照れくさそうに笑うの?好きなんでしょ』
彼女の核心どころなのでくいさがるのか声が大きくなる。
『はぁあぁぁ…君は片思いばかりしかしてこなかったからそうやって考えに偏りがあるらしいね、恋をしてきた経験値から相手は違えど次第に相手を信頼し尊敬し何があっても動じない心がうまれるというのに…君は片思いばかりでそういうとこも未経験なんですね』
彼はどうしょうもなくため息をつく。
『わけわかんない…言ってる事…』
本当にわからないようでキョトンとした表情。
『……例えば陽子さんみたいに振る舞えると正解だと言うのです、彼氏を信頼しているからこそ同僚が女性だとしても動じない、イチャついても遥斗だから信頼しているって言葉が本当にいい関係だというんです…言い忘れましたが翔子はって問いにもちろん友達だから悪い男から近づけませんよ』
彼は部屋から出て行った。
陽子を気にいっているんじゃない…
翔子さんと陽子を……
陽子は遥斗くんの事まで結城さんに喋っているんだ…
同僚が女性だとしても動じない、って似たような事最近みた事がある…
プレゼン仲間が女の社員だった事、陽子は笑って遥斗を信頼していた…
陽子の話によると中学から恋をしてつきあっていたと…
「片思いばかりの君にはわからないかも」結城の言葉が思い出される。
奈々美は結城の問いにわかりそうではあるが信じていないようだ。
『……そこで何故…ああ…翔子を出す?将也の妻だと言ったと思いますがっ!?君が今まで片思いばかりだと言った事が理解出来るようだ』
彼は大袈裟にため息をついてドアの方に歩き始め振り返り彼女をみた。
『なんでそこであたしが片思いばかりだったって言うの?理由わからない…意地悪だわ結城さんって!』
彼女は両手を握りしめて立ちあがる。
『俺が話題にしないのに君は翔子の名前を出すっ、将也と翔子が結婚した時から翔子の事は未練なく諦めている、元彼女でもなく彼女としてつきあう事もなく翔子とは友達としてつきあう仲間でしかない…親友の為に身を引いた実らなかった恋もきっちり気持ち的にケジメはついている』
彼はドアノブに手をかけたが開ける事はしない。
『だったらなんで翔子さんの電話やメールに嬉しそうに笑うの?プリンのカードをつけるの?歯医者帰りに翔子さんに頭を撫でられ照れくさそうに笑うの?好きなんでしょ』
彼女の核心どころなのでくいさがるのか声が大きくなる。
『はぁあぁぁ…君は片思いばかりしかしてこなかったからそうやって考えに偏りがあるらしいね、恋をしてきた経験値から相手は違えど次第に相手を信頼し尊敬し何があっても動じない心がうまれるというのに…君は片思いばかりでそういうとこも未経験なんですね』
彼はどうしょうもなくため息をつく。
『わけわかんない…言ってる事…』
本当にわからないようでキョトンとした表情。
『……例えば陽子さんみたいに振る舞えると正解だと言うのです、彼氏を信頼しているからこそ同僚が女性だとしても動じない、イチャついても遥斗だから信頼しているって言葉が本当にいい関係だというんです…言い忘れましたが翔子はって問いにもちろん友達だから悪い男から近づけませんよ』
彼は部屋から出て行った。
陽子を気にいっているんじゃない…
翔子さんと陽子を……
陽子は遥斗くんの事まで結城さんに喋っているんだ…
同僚が女性だとしても動じない、って似たような事最近みた事がある…
プレゼン仲間が女の社員だった事、陽子は笑って遥斗を信頼していた…
陽子の話によると中学から恋をしてつきあっていたと…
「片思いばかりの君にはわからないかも」結城の言葉が思い出される。

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