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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
どうせ制服に着替えるのだからと奈々美はスエットの上下に膝まで隠れるフードという服装、慌てて顔を洗いミネラルウォーターだけ飲んで起きてから10分でスイートタイムを出た。

いつものように隙のないスーツ姿・なびくようなウェーブのかかった髪=余裕ぶる。
にこやかにお客様へ応対をする=自分への当てつけ。
等と都合のいいように解釈し通勤のバスの中で無性に腹がたつ奈々美。

なんで起こしてくれなかったの?
1人だけ余裕ぶって感じ悪い…

アサヒコーポレーションに着いたのは10時10分くらいになり誰もいないロッカーの前で制服に着替え、申し訳なさそうに部屋に入っていく。

『何時に起きたんだ?江崎、月曜早々遅刻か?』
部長の呆れた顔。

陽子が心配そうにみていたがどうしたの?というような内容のジェスチャー。

怒られはしたがやっとランチ時になりトントンと肩をたたかれ奈々美は陽子にランチに誘われるが地下食堂で食べると断った。

ザワザワ騒がしい食堂でも1人で食べるチャーハンはとても味気ないもので、陽子へのつまらない嫉妬を後悔する。

仕事終わり、奈々美は陽子の側に行き謝った。
『何で謝るの?』
『何でも、あたし1人のわがままで陽子を傷つけたから…』
首をかしげる陽子にうなだれる奈々美。

『今日結城さん迎えに来るの?』
『知らない、来ないと思う』
『なあに?喧嘩してんの?早く謝らなきゃ、乗ってスーパー寄るのつきあって』
そんないつものとうりの2人の会話、陽子は奈々美よりも大人だ、年は一緒でも大人っ。

スーパーでもクリスマスムード1色でシャンメリーやサンタのパッケージのお菓子の詰め合わせ等今流行りの車やキャラ犬等の子供の玩具も店頭で売られている。

『今日はカレーなの、忙しいから手抜き炒めて煮込んでカレールゥを入れるだけ、サラダは惣菜でスープは即席のわかめスープ』
レジを済ませ袋に詰め込んでく。
その中にはおにぎり用の海苔もあり味噌汁も入っていた。

『カレー作ってる間ご飯炊けるの?』
カップ麺と菓子パンを買った奈々美が聞く。

『遥斗がご飯炊いてくれるからその点は大丈夫なの、レトルトカレーでもいいって言ってくれるけど切ってある材料を買って炒めて煮込む゙だけだから』
遥斗を思い出したのか嬉しく笑う陽子は車へと急ぐ。

あたしならレトルトカレーでもいいならそうしてる、偉いな陽子………
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