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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
『デートなんて、デートなんて、あのっ』
『椅子から立ち上がる程ビックリしないでさ、
ジョークだよジョーク』
『ジョーク…』
男性の言うとおりガタガタと音をたてて椅子から立ち上がっていた為に、
恥ずかしそうに座り再びスプーンを持ちオムライスを口に運ぶ菜々美。
食べていたらこの人は何も言えないわよね?
バッグを届けた時の代わる代わるの先ほどのこの店の男性2人からのハグというきつめの抱擁。
ただのハグよ…
「かわいいね」「デートしない?」
なんて意味合いのハグならあたしもうここには来られない…
オムライス美味しいのに残念だわ…
『いかがですか?』
デートを誘ってきた彼ではない兄の方がコックコートのエプロンで、
手を拭きながら厨房からこちらにやってきた。
『エビが入ってるんですね、美味しかったです』
彼女はその言葉が嘘ではないという笑みを返した。
『こいつの反応だけじゃいまいち信用出来なくてお客側の感想が知りたくて』
兄は弟をチラリと見た為に不服そうな顔をする彼がいた。
『またお待ちしていますから食べに来てください』
兄が頭を下げるので菜々美は「もう来ない」と言えなくなった。
『友達と一緒なら…』
その夜、親戚の姉の誘いでまたしてもたまごホリックに行く事になった。
オムライスじたいは美味しいのでまた食べたいとは思っていたのだが、
さすがに1日に2度も足を運ぶなんてどれだけオムライス好きなんだとあの店員にニヤつかれそうで。
だがそんな菜々美の抵抗も虚しく押しきる親戚夫婦の言葉どうりに従った。
『昼間の!また来てくれたなんて感激だなぁ!』
やっぱり…
『菜々美ちゃん知り合い?まさか彼氏?』
親戚の姉が興味を持つ。
なんでこうなるのよ!
『椅子から立ち上がる程ビックリしないでさ、
ジョークだよジョーク』
『ジョーク…』
男性の言うとおりガタガタと音をたてて椅子から立ち上がっていた為に、
恥ずかしそうに座り再びスプーンを持ちオムライスを口に運ぶ菜々美。
食べていたらこの人は何も言えないわよね?
バッグを届けた時の代わる代わるの先ほどのこの店の男性2人からのハグというきつめの抱擁。
ただのハグよ…
「かわいいね」「デートしない?」
なんて意味合いのハグならあたしもうここには来られない…
オムライス美味しいのに残念だわ…
『いかがですか?』
デートを誘ってきた彼ではない兄の方がコックコートのエプロンで、
手を拭きながら厨房からこちらにやってきた。
『エビが入ってるんですね、美味しかったです』
彼女はその言葉が嘘ではないという笑みを返した。
『こいつの反応だけじゃいまいち信用出来なくてお客側の感想が知りたくて』
兄は弟をチラリと見た為に不服そうな顔をする彼がいた。
『またお待ちしていますから食べに来てください』
兄が頭を下げるので菜々美は「もう来ない」と言えなくなった。
『友達と一緒なら…』
その夜、親戚の姉の誘いでまたしてもたまごホリックに行く事になった。
オムライスじたいは美味しいのでまた食べたいとは思っていたのだが、
さすがに1日に2度も足を運ぶなんてどれだけオムライス好きなんだとあの店員にニヤつかれそうで。
だがそんな菜々美の抵抗も虚しく押しきる親戚夫婦の言葉どうりに従った。
『昼間の!また来てくれたなんて感激だなぁ!』
やっぱり…
『菜々美ちゃん知り合い?まさか彼氏?』
親戚の姉が興味を持つ。
なんでこうなるのよ!