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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
寒さに身をふるわせ隠れる奈々美はとっさに見つからないように後ろに後ずさるがコツッという靴音で翔子に見つかってしまった。

『啓輔くんバイバイまたね……あなたそこで何をしているの?まさか盗み聞き…感じ悪いわね』
戻る結城に手を振って、奈々美に向き直る翔子は腑に落ちない表情をしている。

『ママこの人だあれ、知ってる?けーすけくんにパパのおみあげ渡したらお家早く帰ろ』
希美が翔子のくるぶし丈のデニム生地のスカートを引っ張り急かす。
花柄の厚手のブラウス、親子上下お揃いのコーデらしいが小さな子供にはもっと子供らしい服があるのではないかと思われる。

『この人がママと啓輔くんの話を盗み聞きしていたらしいのよ、メでしょう?希美もそう思うね?』
翔子は娘をみてしゃがむと頷かせた。

嫌な感じ〜…
結城さんはこの人の性悪知っているの?

『盗み聞きだなんてあたしここに泊まっているんで普通にチェックインするとこですけど、翔子さんがいたから話が終わるまで待っていただけ』
本当の事だと言わんばかりの顔をする。

『だったらなんで私の後ろに並ばないの?隠れていたんでしょう』
翔子の眉がつり上がる、どうだと言わんばかりに。

『ママぁ〜帰ろ、パパもお仕事から帰ってくるよ?』
希美がスカートをクイクイと握ると裾が揺れ、ツインテールにした髪先も揺れる。
パパも帰るから帰っていよう、そんな感じでパパも好きなのだろう。

『なんで…翔子さんの旦那さんのお土産なら本人が届けに来ないのですか?親友なんでしょっ』
奈々美はこれを聞かなければ腑に落ちないと言わんばかりだ。

『賞味期限が近いプレミアシューご存知ない?急に会社から電話があって出張から帰宅してすぐに出かけましたから私が代わりに、これで理解出来たかしら?』
馬鹿にしているように口元をつり上げる。

『プレミアシューなんて一般庶民なんで知りません』
まぁ返事としては知らないという事であたってはいるが一般庶民をつけたのは翔子への嫌みだ。

『一人暮らしならアパートに帰るのが普通なのに何か事情が?OLの給料で週末でもないのにホテルに泊まっている、給料やっていけているのかしら…啓輔くんも同情心からあなたを?昔っからそうなんだから……』
翔子は心配しているふりをし疑惑の目をしていた。

『昔っからそう?あたしは…あたしは…』
奈々美は答えに詰まった。

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