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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
『何か最低な事でも?』
『違っ…何も』
『俺には言えないんですね』
ここで口調が変わる結城は寂しそうでもあるが何かを察知しているかのよう。
『成り行きで…でも高瀬さんの事はもう過去で内緒にする事なんか…あのっ!』
菜々美は慌てて先ほどの店での内容を弁解・訂正するかのよう。
『高瀬?
会っていたんですか?』
声が明らかに不機嫌だと伝えているかのようにトーンが落ちる。
嫉妬?
嬉しいけどこの場合嫉妬という事実の幸せに浸る状況下にはない。
『親戚のお姉ちゃんが高瀬さん話を大きく膨らませ勘違いしただけ』
『親戚のお姉さん?』
拍子抜けしたような口調に菜々美はホッとする。
『半年ぶりに会ってご飯を食べに…』
『高瀬とは会ってはいないんですね?』
『もう過去の人です』
『だったらお姉さんに話をふられてもしっかり否定するように』
トクン‥
このセリフ繰り返し言ってほしい…
あたしがあなたのものだという証に…
『しっかり否定します』
『ふふ…
いい返事…
明日の夕食は何が食べたい?
昨日運転中にたまごホリックっていう店を見かけて、菜々美はオムライスが好きだから明日はそこに――』
『ええぇっ!』
無理無理無理無理!
デートがしたいと匂わせるあの人のいる店にもう一度行くなんて事は、
胸がざわついて混乱しか浮かばない。
『無理、あの店は無理』
あの店に行って良からぬ事があったんだと自らが暴露しているかのようで。
『高瀬とあのたまごホリックが関係あるんですね?』また口調が変わる。
『違っ』
『違わない、
明日はそこに行きますよ』
『明日はご飯作って待っていたいの、だから』
『ふっ―――
わかりましたよ、
だけど俺は君のエプロン姿を後ろから襲いたい』
『きゃあああ…言葉攻めなんて反則です!』
笑う結城の声が心地よく先ほどの焦りを忘れさせるよう、
電話が終わると菜々美はベッドに入り幸せのため息をついた。
エプロン姿を後ろから襲いたい――
結城さんになら…
『違っ…何も』
『俺には言えないんですね』
ここで口調が変わる結城は寂しそうでもあるが何かを察知しているかのよう。
『成り行きで…でも高瀬さんの事はもう過去で内緒にする事なんか…あのっ!』
菜々美は慌てて先ほどの店での内容を弁解・訂正するかのよう。
『高瀬?
会っていたんですか?』
声が明らかに不機嫌だと伝えているかのようにトーンが落ちる。
嫉妬?
嬉しいけどこの場合嫉妬という事実の幸せに浸る状況下にはない。
『親戚のお姉ちゃんが高瀬さん話を大きく膨らませ勘違いしただけ』
『親戚のお姉さん?』
拍子抜けしたような口調に菜々美はホッとする。
『半年ぶりに会ってご飯を食べに…』
『高瀬とは会ってはいないんですね?』
『もう過去の人です』
『だったらお姉さんに話をふられてもしっかり否定するように』
トクン‥
このセリフ繰り返し言ってほしい…
あたしがあなたのものだという証に…
『しっかり否定します』
『ふふ…
いい返事…
明日の夕食は何が食べたい?
昨日運転中にたまごホリックっていう店を見かけて、菜々美はオムライスが好きだから明日はそこに――』
『ええぇっ!』
無理無理無理無理!
デートがしたいと匂わせるあの人のいる店にもう一度行くなんて事は、
胸がざわついて混乱しか浮かばない。
『無理、あの店は無理』
あの店に行って良からぬ事があったんだと自らが暴露しているかのようで。
『高瀬とあのたまごホリックが関係あるんですね?』また口調が変わる。
『違っ』
『違わない、
明日はそこに行きますよ』
『明日はご飯作って待っていたいの、だから』
『ふっ―――
わかりましたよ、
だけど俺は君のエプロン姿を後ろから襲いたい』
『きゃあああ…言葉攻めなんて反則です!』
笑う結城の声が心地よく先ほどの焦りを忘れさせるよう、
電話が終わると菜々美はベッドに入り幸せのため息をついた。
エプロン姿を後ろから襲いたい――
結城さんになら…