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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
エプロンの結び目をほどかれ後ろから衣服を上げる事なく侵入する結城の手はブラを掴んで引き抜いた。
その瞬間胸に伝わる布と彼の肌の感触で菜々美は体を震わせ喘ぐ。
『あぁ…』

『いい娘だ、
ちゃんとストラップなしのブラジャーをつけていますね』

『ブラを引き抜く為に?』
メールでそう指示があり菜々美はストラップなしを持っていない為に購入したのだ。

『谷間を嗅いだ時の君の匂いがする』
『えっ…』
後ろを振り向いた菜々美は恥ずかしさに赤くなり、
ブラなしという事で衣服が頂に触れる刺激に堪えられるはずもなく。
『返し…、あぁ…やだ…擦れちゃう。
内側からブラを嗅がないで』

『何で?
君の胸のあまい匂いがするのに』
『返し…』
『服でもブラジャーでもいくらでも買ってあげますよ』

結城はカップが凹まないようにたたみスーツの内ポケットに入れてニヤリと笑った。

『停電して君の様子を見にきたけどフロント業務に戻るとしようか』

やだフロントってフロントホックブラ…

『フロント業務でフロントホックブラでもいいかな、なんて思いましたか?』
『なっ…』
『菜々美がつけるブラジャーなら何でもかわいい、
ご飯楽しみにしておくよ』
結城に向きなおっていた菜々美の胸を彼がポンポンと弾むようにたたいた為に、彼女は悲鳴をあげ座り込んだ。

『停電からの震えは止まりましたね、菜々美』
『えっ…』

結城が出ていき鍋の中で野菜に火が通る匂い。
外は何処かで雷の音。
ブラなしの衣服からは頂が擦れる感触。

雷や停電への震えはなくなって胸ばかり感じて…
やだ濡れちゃう…
ご飯間に合わなく……

結城さん疼きを癒して!
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