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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
20時30分、マンション。

『大丈夫だから陽子ありがと』
手伝うという陽子の申し出を断ったとこだ。
携帯をベッドサイドの棚に置いて再びカーテンへ手を伸ばすがまた着信。

陽子?
け啓輔さんっ!

『け啓輔さんこんばんは』
再び背伸びをしカーテンレールから取り外そうと布地に触れた。

『菜々美さん連休中に連れまわしてすまなかった、
疲れていないかと…』
『寝坊して注意うけたけどその分仕事頑張っ…
!、きゃあっ!』

ピンッ‥
カーテンレールから布地が外れる音。

ビリッ‥
バランスを崩した彼女がカーテン布地を掴んだ為に上から下まで破ける音。

パサッ‥
彼女がベッドにお尻から落ちるかすかだが認識出来る音。

『………菜々美?
いったい何をやっているのです?』
まぶたを半分閉じ気味に呆れかえる結城が口調から容易に伝わるようで、
だからこそ彼女はうろたえた。
『な何でもないの…あはは』

『布地が裂けましたね?
君はワンピース以外にも破く事が好きとみえる』

『違っ…部屋の模様替えをしようとカーテンを…あの…』

『カーテン!?
君では手を伸ばさなければ届かないと思ったが?
何故俺を呼ばない?』

『結城さん…』
『啓輔だ、
近くを通ったから食事に誘おうかと電話して良かったよ。
通りのコンビニに駐車して話しているから3分もあればマンションに着く』
『結城さんっ!』

通話はきれていた為に菜々美は待ち受けにため息、
破れたカーテンに項垂れた。

結城さん怒ってる?
紳士的だけど時々俺様?
あたしはどっちが好きかしら?
紳士的?
今みたいな俺様?

ううん?
部屋の中模様替えの途中で床にいろいろ散らかしてるから!

※結婚するなら断然家事と育児と仕事の両立が出来る女。
※彼女なら料理上手で部屋がきれいである事。

こういった雑誌項目を菜々美は立ち読みし、
少しでも結城啓輔の彼女にふさわしいよう部屋の模様替えから始めた自分磨き。

『散らかった部屋を見られちゃうの?』
ベッドから立ち上がり床の篭やCDケース等に意識を向けた瞬間チャイムが鳴った。


結城さんっ!?
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