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《愛撫の先に…②》
第15章 握る小さな手…
✜ ✜ ✜

アサヒコーポレーションを産休で休んでいる為に陽子からその後を知らせてくれた。

『高瀬は奈々美の事気にしてなくて相変わらず口説いてるのをみてるから根っからの女たらしなのかもよ…そういうの早く気がついてあげてたらあたしも奈々美を応援したりしなかったな〜…あの時ごめんね』
電話越しにテレビや遥斗の笑い声が聞こえる。

『ううん、偶然閉じ込められ助けてくれたのが高瀬さんだった事で好きになっちゃって…』
ソファーに座って話している奈々美は懐かしむ表情をしながら、あれから1年にも経たないのに高瀬以外の人の子供がお腹にいる等この10ヶ月は目まぐるしかったという思いだ。

『相沢はね笑っちゃう…あたしに向かって、仲良いから相手知ってたんでしょ?悔し〜、って鬼のような表情してたわ…あたし知らないふりしてたけど後から笑いが込み上げてきてさ…アハハ、拉致とか意地悪するからだよね〜…イーオ〜ンの時あたしも居れば良かった、颯爽と抱き上げて去っていく結城さんと呆気にとられ叫びあげる相沢見たかったな〜』
思い出したのか話した後も笑っている。

『2人共ショック受けてたから…』
思い出しブルッとふるえる。

『式場ねキャンセルが出たから2ヶ月早いけどどうですか?って連絡来て奈々美とほぼ同じ月になっちゃった、嬉し〜』

『同じ月?うん嬉しい』

そんな事を話していた2人。

✜ ✜ ✜

奈々美と結城の新居もスイートタイムに近くあの白い家とは離れたところの平屋の新築、ビルとビルの間に公園もあり住むには良いとの不動産からの知らせに2人共に決めてしまい引っ越しを済ませた。

その後陽子の妊娠もわかり同じ幼稚園・小学校に行かせよう等と電話で笑いあう2人。

なので結婚式は出産を終えて落ち着いた頃になると結城と奈々美、遥斗と陽子は会い話しあった。
ギリギリ細かい決め事まで変更出来るタイミングだった事から出来た事。

式は後になっても出産前に籍だけは変更しておきたいと偶然結城の誕生日の日2人で届けに行き奈々美は結城奈々美となる。

夏も過ぎ秋になり入院してもいいように荷造りを終えてお腹をさする奈々美のお腹はいつ産気づいてもおかしくないくらいになっていた。
なので結城もいつ病院に駆けつけてもいいように従業員には知らせている。

とある日の夜中3時奈々美は結城をトントンして起こす、出産である。

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