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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
『何が欲しい?』
『……』
『買った物といえば濡れた服の着替えに俺が勝手にプレゼントしたワンピースくらい』
『お気に入りです』
『そう、
君はおねだりをしない。
あの女みたいに身勝手な要求ばかりだと嫌気がさす、
君は俺に対してもう少し柔軟性を……菜々美?』

菜々美は結城の言うあの女が先ほどの中傷レビューと同一人物だとわかり身を硬く強ばらせた。

パソコンを置いたグレーの幅広いデスクから2メートル先にあるテーブルとソファーに視界が変わったのは、
彼女が座る椅子を彼により右に90度反転させられたから。

彼女の視界はテーブルから腕組みをし見おろす結城だけになる。
『結城…さん?』

『優しくスルーしてあげようかと思いましたが君はどうやら残業に集中出来ない程隠し事をしているね?』
『隠し事…』

『あの女――
今俺が浪費癖の女の話をした瞬間に君は反応し身を強ばらせたのが何よりの証拠だ』
『結城…さん』

結城は通販から再びスイートタイムのレビュー欄へ画面を変えると書き込みが増えていた。

【悔しいから削除したの?
だったら最初から噛みつかなきゃいいじゃない】
あの女から。

【予言は再開なんでしょ?あたし友達から聞いて楽しみにしてたんだからっ!
好きな人いるんだけどぉ寝てくれる?
オーガズム感じたいの〜】
【結城さんあたしのアソコに入れてよ〜】
等々予言を望む女達から。

『――くそっ』

結城はホテル以外のレビュー30件を次々と削除した後ため息をついた。

【スイートタイムご利用ありがとうございます。
このレビュー欄は当ホテルを楽しんだ方・これから予約しようとする方の広場、
だからこそ関係のないレビューは削除されても仕方のない事をご理解願います。
中傷批判・個人的な意見を読む側に立って考えてみてください。
予言サイトは終了しています!結城啓輔】

お知らせとしたそれを画面にアップし彼はまた通販サイトへと変え、
菜々美へ向きなおった結城は先ほどの姿勢になる。
『予言希望がおさまったと思ったら君はいったい何を書いて挑発させたんだ?』
『挑発…なんてあたし…』
『先ほども言ったはずだ、君だけに的を絞ったと!
江崎菜々美だけにね』

『あたし何も…
宿泊費は払ってるとしか』
『最初から言ってもらおうか、菜々美』

あたし挑発なんてしていない!
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