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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き

――
「菜々美のマンションから出勤も考えている」
結城の提案から2日経った昼休み、
アサヒコーポレーションのトイレにいた。

『……ん…』

結城さんお願い…

菜々美はスカートをたくしあげストッキングの上から下着の丸みをなぞった。
『んんっ…ハア…』

『菜々美?いないの?』
足音の次にトイレの出入り口のドアが開き陽子の声に、慌てて身なりを整えながら返事をする菜々美。
『ランチに誘ったのに断って会社に帰ってきたら菜々美いないじゃない、
トイレって具合悪いの?』
『う、ううん』

『昨日はデスクの前で立ちつくし赤い顔しちゃってたけどやっぱり具合悪いんじゃないの?』
『だ大丈夫、大丈夫…』
不自然に見えないよう深呼吸して個室のドアを開ける。

陽子の言うとうり昨日あたしはデスクの前で頬に両手をあて照れていたの。
始業時間前で見られたのが陽子だけで良かった!
ううん、見られて良かったなんて事はないんだけど。
『今日終わったら駅前の新店舗見に行かない?』
『あたしちょっと…』
『つき合い悪いわよ』
『あたしスーパーに買い物に…残業はしたくないから資料室行ってファイル持ってこなくちゃ』
『怪しい、怪し〜い!』

菜々美は資料室についてくる陽子を振り返った。
『1人で大丈夫だから』
『いつもなら断らないくせに昨日から変よ』

『いつものあたしだも――あっ!ファイルが…』
テーブルに重ねたファイルがバサバサと床に落ちていき中腰でファイルに手を伸ばす菜々美。

『ねぇっ』
『!!、ひゃん…ゅぅ…き…』
そんな声を出したのは中腰でお尻をつき出す姿勢に撫でられたからだ。
『タイトスカートでこの姿勢はそそるわね、
んで喘ぎながら結城さんってつき合い順調なんだ?』
またスルリと撫でられて。『…あ、もぅ、やめて…』
いつからあたしお尻だけでこんなに反応…
相手は陽子なのにぃっ。
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