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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
『ありのままでいいの?』
『勤務地と住居が一緒だから朝食も余裕で作れていたし菜々美の部屋でも変わらない。
両立は父さんが浮気をし家に帰らなくなって当たり前ように入っていた給料はあの女、
後々再婚した女の為に全額引き落とされて…
母さんは俺の学費と生活費の為に働きに出かけるようになった頃から俺がかわりに家事をするように』
『結城さん…』
『戸籍上では父さんがいても実際は母さんしかいなくても――
後に中谷さんや将也と翔子に出会えたから…
勉強もせずに家事をやり成績は落ちるのは当然で、
自分を責める母さんを見るのがつらくて頑張った試験もカンニングだと疑われ…』
『もうやめてっ』
菜々美の目は歪み涙が落ちる。
『言わせてもらえないか、君の為に。
カンニングではないとあの2人がかばってくれて俺は家の事を話していた。
母さんの変わりに家事をしているんだと…
家で勉強しないか?と将也が…中谷さんとの出会いはそこから始まって。
「家にいる使用人を結城くんの掃除に向かわせてあげよう、
君が不憫でならない」
――中谷さんはそう言って父さん以上に父さんみたいだった…』
中谷専務が…
堪らない…
泣くなっていう方が無理だわ…
結城さんだって感極まっているもの…
握りしめられた手、
結城さんを抱きしめたいのに――…
『だから俺は一般的に独り暮らしをする年齢よりか先に中学生の半ばから両立の難しさを知っている。
営業成績優秀の毎日に変化を求めエリートの座を降り、
中谷さんみたいなあたたかさを真似てみようと人の喜ぶ家を理想とするスイートタイムのオーナーに。
そんな俺の癒しは君なんだ』
『あたし?』
『家事くらい2人ですればいい、
洗濯した君のブラウスだってストッキングだって干す俺自身を恥ずかしいと思わない』
ブラジャーも…
『泣いた顔は何を考えて感じている?』
『別に何も、ブラジャーの事なんてあたしは――』
『カップを整えアンダー部分を上にして干すのがいいとネットに出ていましたね、中学の頃は恥ずかしくて母さんのもホックから留めてよく怒られていて。
君のブラジャーを手洗いして干し方を検索し…
君のいろいろなトラブルにはいつもブラジャーが関わっていて一喜一憂する君を見ていたいと――
俺はいつでも君のブラジャーを洗濯したいと思っている』
話しは終わりだとばかりに唇を合わせた。
『勤務地と住居が一緒だから朝食も余裕で作れていたし菜々美の部屋でも変わらない。
両立は父さんが浮気をし家に帰らなくなって当たり前ように入っていた給料はあの女、
後々再婚した女の為に全額引き落とされて…
母さんは俺の学費と生活費の為に働きに出かけるようになった頃から俺がかわりに家事をするように』
『結城さん…』
『戸籍上では父さんがいても実際は母さんしかいなくても――
後に中谷さんや将也と翔子に出会えたから…
勉強もせずに家事をやり成績は落ちるのは当然で、
自分を責める母さんを見るのがつらくて頑張った試験もカンニングだと疑われ…』
『もうやめてっ』
菜々美の目は歪み涙が落ちる。
『言わせてもらえないか、君の為に。
カンニングではないとあの2人がかばってくれて俺は家の事を話していた。
母さんの変わりに家事をしているんだと…
家で勉強しないか?と将也が…中谷さんとの出会いはそこから始まって。
「家にいる使用人を結城くんの掃除に向かわせてあげよう、
君が不憫でならない」
――中谷さんはそう言って父さん以上に父さんみたいだった…』
中谷専務が…
堪らない…
泣くなっていう方が無理だわ…
結城さんだって感極まっているもの…
握りしめられた手、
結城さんを抱きしめたいのに――…
『だから俺は一般的に独り暮らしをする年齢よりか先に中学生の半ばから両立の難しさを知っている。
営業成績優秀の毎日に変化を求めエリートの座を降り、
中谷さんみたいなあたたかさを真似てみようと人の喜ぶ家を理想とするスイートタイムのオーナーに。
そんな俺の癒しは君なんだ』
『あたし?』
『家事くらい2人ですればいい、
洗濯した君のブラウスだってストッキングだって干す俺自身を恥ずかしいと思わない』
ブラジャーも…
『泣いた顔は何を考えて感じている?』
『別に何も、ブラジャーの事なんてあたしは――』
『カップを整えアンダー部分を上にして干すのがいいとネットに出ていましたね、中学の頃は恥ずかしくて母さんのもホックから留めてよく怒られていて。
君のブラジャーを手洗いして干し方を検索し…
君のいろいろなトラブルにはいつもブラジャーが関わっていて一喜一憂する君を見ていたいと――
俺はいつでも君のブラジャーを洗濯したいと思っている』
話しは終わりだとばかりに唇を合わせた。