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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き

――
―――
アサヒコーポレーション、昼休み。
化粧なおしを終えて振り向くと相沢らがこちらに向かって歩いてくるとこだった。
『えーっ!やっぱり別れたんだ〜っ!』
『そっ、彼がいけないのよ』
『せっかく予言で上手くいった彼なのにもったいない』
『だからじゃない、
結城啓輔はあまりにも素敵過ぎて他の男がかすんじゃうんだもん』

結城啓輔?
彼と別れたってどういう事?

足が止まる菜々美はポーチを握りしめ、
そんな彼女を朝から不機嫌な相沢が睨む。
『なによ?じろじろ見ないでよ』

『あたしは何も…』
陽子早く帰ってこないかな…
関わらないで早くロッカールームに行くのよ…
だけど結城啓輔って聞いちゃうと気になるあたし…

『彼と別れたってどういう…』
『江崎さん聞いてたんだ?悪趣味ぃ、
知ってどうすんのよ』
『………』
『ばっかみたい、メークなおしたいからそこ退いて』
菜々美は逃げるように立ち去りかけたが足が止まる。
何?
今なんて?

ファンデ等を出しながら喋る相沢の口から再び結城の名前が出たのだ!
『昨夜スイートタイムに行ったら結城はいないって言い続けるもんだからさムカついて』

昨夜の?
呼び出され疲れて帰って来た結城さんの裏には相沢さんが!?

『ひどい!ひどいわ!相沢さん』
菜々美は相沢の後ろにたっていた。


……
夜21時、マンションのバスルーム。
『やだ…』
菜々美は下着だけにされたまま両手でお尻を隠した。
『足をかばって歩くのと何か関係がありますね?
菜々美手を退けなさい』
『やだ…』

だが後ろを向かされ手を掴まれショーツをずり下げられてしまった。
『きゃっ』

『菜々美お尻から転んで足を捻ったのですか?』
色じろいお尻を撫でる彼は変わった打ち身に顔をしかめた。

『菜々美どうしたんです?』
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