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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
スイートタイムのサイト画面を終了させノートパソコンを閉じる彼、
側で見ていた菜々美は肩を抱かれ彼を見つめる。

『毎朝起きる前に抱きしめて君にキスをするのが、
思いの他君に気にいられてるようだね?
スイートタイムなら俺の出勤時間はないし少しだけ長く君を感じられる』

『お気に入りだなんて一言も…』

『違わないね、
眠そうな君の目はキスをやめると“もっとして”と言わんばかりに潤ませて、
指先は俺の胸元を撫でているのに』

あたし無意識に…

『スイートタイムかマンションか――
俺は落ちないよう身を寄せあい眠る菜々美のベッドも気にいっている、
君も俺のぬくもりなくしては落ちつかないんでしょう?』

『違っ…』

抱き上げられリビングからベッドに移動し、
シーツに身を横たえられる体に彼の重みを感じる。

違わない…
結城さんのぬくもりに安心して眠るのが日常化してる…

『結城…』
『黙って…』

ささやく彼の言葉はキスを始めた事により息づかいだけになり、
菜々美は次第に彼の唇の動きを追うように吸い付いてく。

キスをしながらも彼により部屋着がたくしあげられ、ブラの下で直に丸みを包まれる手のひらに菜々美の体がピクンと揺らぐように反応し。

『あっ…ふ…、―――っ』
絡みあう唇のすき間から菜々美の喘ぎ声、
結城のキスが深まり喘ぐ声ははっきりと聞こえなくなる。
丸く捏ねるかのように揉まれてく乳房の中心は硬く尖り、彼の手のひらを押すかのよう――…

『あい変わらずいい反応をするから堪らないね』
結城は硬く尖った先端を指先で押さえた。

『ああっ!』

下半身にきちゃう!
唇の次に胸ばかり…
結城さんぐちゃぐちゃにして!


……
………
次の朝起床前。

菜々美は抱きしめられるだけで吐息をもらし、
昨夜の愛撫で刺激された胸が張り疼きだす。

キスだけじゃいや…

『もっと…』
『ふふ――
朝ですよ、菜々美ちゃん』
おかしそうに結城に笑われて首すじを舐められる。

会社なんて休みならいいのに…
このままでいたい…
あたし結城さんを求めてる…


……
………
出勤時間、
スーツの結城を見送る。

『菜々美、懐かしい人には気をつけて』
『えっ』

予言?
あたしには見えないはず?
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