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君を好きにならない
第1章 へぇ〜 平塚真琴さんって 真琴くんだったんだ〜
「だ、ダメだダメだ全くもって
ダメダメだ」
「あっ……はい…」
そ、そんな
叱られた子犬みたいに
しょぼくれんなよ
「ま、まぁいいから
ちょっとそっちに座れ」
お前が側にいると
落ちつかねぇ
俺が。
「…はい…」
少々惜しいと思いながらも
俺は真琴を正面に座らせ
ガムを噛むのをやめて
紙で包んだ
「あのな真琴」
「はい」
「考えるためには
脳にも栄養が必要なんだよ」
「…は、はい…」
「そんでな
頭使ったら
また更に
栄養欲しがるもんなんだ
なのに
お前はろくなもん
食ってねーだろ?
てかさ
ほとんど食ってねぇ」
「…はい…」
「だーかーら
コーヒーに
無茶苦茶
砂糖入れたりすんだよ」
「はっ…」
真琴は
口を開けたまま
驚いた顔で俺を見つめた
や、やめろやめろ
そんな
見つめんな
「だ、だから
その砂糖は
そーゆーことっつーか
その
なんつーか
だ、だから
あれだ」
だから
あんま見んな
変な妄想
スター トすんだろーが!
「お前は
こんなもんじゃねーだろ?
ちゃんと食って
しっかり仕事すれば
もっといい仕事できるはずだ」
「ほ、ほんとに?!あ、ですか?」
ふぅ〜…
やんねーつもりだったのに
やっちまってる
嘘じゃねーけど
真琴を
おだてちまってる
何やってんだ俺は
ヤバイなマジで
こいつとの仕事が
終わるまで
我慢できんのか?
俺