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君を好きにならない
第4章 触ってみてもらえますか?
「あがりました~」


飯の支度をしてると
真琴は風呂から上がり
バスタオルを一枚だけ腰に巻き
リビングまでやってきた


「あ~・・
なんか着るもん出すか?」


「ですよね?」


「は?」


「いや、それが普通のリアクションですよね」


「リアクション?」


「あ、小説の話です」


あ~なるほど。

真琴は味をしめたのか
ありとあらゆることを
小説の参考にしてるみたいだ


「おまえ!
そんなかっこで出てくんなよ!
乳首見えてんぞ!!
って言えばよかったか?(笑)」


「あはは、そんなこと言われたら
逆に恥ずかしいじゃないですか(笑)
しかも参考にならないし」


「だな(笑)
Tシャツと短パンでいいか?」


「あ、はい。お願いします」


濡れた髪を無造作にかきあげながら
真琴は何も隠すことなく笑う

ネコのわりに
羞恥心を出さないのは
真琴が
俺を意識してないってことなのか?

それとも
俺がタチだと
まだ知らないからか・・


俺は
冗談で言った乳首のことも
冗談じゃなく
へー・・真琴のはそんな感じなんだ・・
と思ってるのに


俺の性癖が
お前と一緒だって分かったら
こいつ
どうすんだろ


真琴は
どんな風に
俺と過ごすんだろう・・・。
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