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New year
第4章 お年玉
「あけましておめでとう!」
「………おめでとう。」
「なんだよそのテンションの低さは。」
出し掛けたぽち袋を思わず引っ込める。
肩すかしをくらった誠大は、えっ、と驚いた。
「だって明け方までTV観てたんだもん…」
「元気に挨拶しない奴は年玉ナシな!」
「何それズリィわ!」
「あけましておめでと〜‼︎」
唇を尖らす誠大の横で、満希が元気よく叫ぶ。高校生になって最早可愛くもない誠大と違って、満希はなんだかんだ言って要領のいい子だ。
オンナである事、自分が可愛らしいルックスをしていることをきちんと理解した上でそれらを最大限に利用して世渡りする姿は親として若干心配ではあるが…
「………おめでとう。」
「なんだよそのテンションの低さは。」
出し掛けたぽち袋を思わず引っ込める。
肩すかしをくらった誠大は、えっ、と驚いた。
「だって明け方までTV観てたんだもん…」
「元気に挨拶しない奴は年玉ナシな!」
「何それズリィわ!」
「あけましておめでと〜‼︎」
唇を尖らす誠大の横で、満希が元気よく叫ぶ。高校生になって最早可愛くもない誠大と違って、満希はなんだかんだ言って要領のいい子だ。
オンナである事、自分が可愛らしいルックスをしていることをきちんと理解した上でそれらを最大限に利用して世渡りする姿は親として若干心配ではあるが…