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第5章 七草粥
綺麗なものは1〜2個、食べる用に取っておいて。
10個程、果物ナイフで皮に切り目を入れて湯船に放り込む。

「…一緒に入る?」

普段は絶対そんなこと言わないのに、急に義隆さんが言い出して。
小さな柚子がぽこぽこと浮かぶお風呂に、義隆さんと抱き合って入るのが、新鮮で恥ずかしい。
でも、嬉しかった。

義隆さんが入浴剤の強い香りを嫌うから、殆ど買わないんだけど、本物の柚子湯はほのかな香りが心地よくて、身体も温まる。

2人ともバスタオル1枚で寝室に移動し、そのまま愛し合った。

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