この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
秘めごと
第2章 開花
「えっと…まいったな」
また困ったように笑って、優しくおでこにキスしてくれた。
目を開けると、流していた涙も唇で掬ってくれて微笑んでくれる。
「さっきのはヤダ?」
子供に尋ねるような声色で囁かれて、私は正直にコクンと頷く。
それでも嫌な顔一つしないで、また笑ってくれる。
「じゃあ、ゆっくりクチュクチュしてよっか」
「…ン…ハイ」
優しく花弁を撫でられ、また気持ちいい痺れが巡る。上に下に、広げて、奥に、撫でて擦って。
トロトロにされた蜜壺はもう私の意識とは関係なく彼の指を喜んで招き入れていた。
徐々にせりあがってくるこの波はなんだろうか。
体の奥からまるで何かが生まれそうな。
「…ン…柏木さ…」
「ん?なぁに」
「アッ…何か…何かきそうです…ハァン…」
「…」
柏木さんの顔がキョトンとする。
何かおかしなことを言ったかしら。