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嫌いじゃなかったの!?
第5章 4ページ目



私は上を見上げた


するとそこにはまだスヤスヤと眠っている佐伯さんがいた


綺麗な顔でお休みになっておられる…


なんだか起こすのが申し訳ないけれど、起こさなきゃいけない


だって伏見稲荷にいくんだから!


アラームを止めることができなくて未だに遠くで鳴り続けている


私は控えめに


「佐伯さん、佐伯さーん、起きてください!」


「……」


お、起きない…


スースー、と心地よい寝息が聞こえるだけだ


ど、どうやって起こそう


あ、くすぐらせたら起きるかも!


私は人差し指で佐伯さんのお腹の柔らかいところをちょんちょんとつついてみる


「……」


んー、起きない


もっとつついてみよう


ちょんちょんちょんちょん


「佐伯さーん起きてくだ…うわ!!」


佐伯さんの私を抱きしめる力が強くなって佐伯さんと私は密着してしまう


「さ、佐伯さん!?起きましたか?」


そうたずねると、朝特有の少し掠れた声で


「起きましたよ。誰かさんにツンツンされたせいで。」


「そ、それは!佐伯さんが起きないからですよ!早く起きてくださ「おっぱい当たってるね」


佐伯さんは私の言葉を遮ってそんなことを言った



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