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嫌いじゃなかったの!?
第6章 5ページ目。



「あ…のっ…さふぇ…き…さ…んっ!」


私は佐伯さんの胸板を押しながらそう言った


すると、不機嫌そうに「何?」と言った


う、うわぁ、いつもより格段に機嫌が悪い


しかし、怯んではいられない


「仕事に戻らなきゃですよ!」


と言うと、佐伯さんは腕時計を私に見せて


「昼休憩」


とだけ言った。確かに時刻は13時。


なるほど、三河さんと話し込みすぎていたらしい


いやちがう!


「で、でも!職場でこう言うことは!なのでここから早く出ましょう!」


私が気を取り戻してそう言うと、


「じゃあ真嶋さんが俺のイライラおさめてくれたら出よう」


と佐伯さんは言った


おもちゃ売り場の前で駄々をこねた子供か!


しかし、何にイライラしているかわからないし何をしたら良いかわからない


それを聞くと


「真嶋さんが悪くて、真嶋さんが積極的にシてくれたらおさまるかも」


と言った


「えぇ!?」


私は驚いて声を上げる


「シて」とは私の解釈が間違ってなければ…


自然と京都での夜を思い出した


その他の方法を聞いてもそれしかないらしい


早くここから出るためには仕方がないのかな?


でもこんなところで…



そう思いつつも、甘く疼いた体が喜びの声を上げていた



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