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嫌いじゃなかったの!?
第6章 5ページ目。



触れるようなキス


舌を絡めるキスなんて私には到底できない


でも「私からキス」という課題はまずクリアしたわけだ


そう思い


「これでいいですか?」


と顔を離すと佐伯さんはまた意地悪げな笑顔を浮かべて


「いいと思うわけ?ちゃんと舌入れて、自分から絡ませてよ」


と言う


やっぱりこの人ドSだ!


「でも私舌の入れ方わかりませんし、絡ませ方も…!」


私は負けじと反論した


すると佐伯さんはやれやれと言った様子で


「じゃあ口開けとくから」


と言い、また目を瞑って今度は口を少しだけ開いて待っている


その姿は一見アホのようだけれど、妙に絵になっていて、色っぽい。く、悔しい…




私は恐る恐るといった様子で、私も少し口を開けて佐伯さんに口付けた


舌を少しだけ、内心ドキドキしながら佐伯さんの口の中に入れてみる


するとすぐに佐伯さんの舌は私を迎えにきてくれて、私からしてといったくせにその舌の性急な動きは我慢できないといった様子で、主導権はあちらへ移る




私はいつの間にか腰を抱き寄せられ佐伯さんの上にまたがって座らされていた



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