この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第7章 6ページ目。

馴れ馴れしいと言ってしまえばそこまでだが、別にそこに不快感は感じない
でも、佐伯さんがこんな風じゃなくてよかったと心の片隅で思ってしまった
「まぁ、何はともあれ、杏子。こいつが私の彼氏です。ずっと紹介したかったのよ!杏子は私の親友だからさぁ!」
そう言って快活に笑う
「それに、こいつチャラチャラしてるように見えるけど根はすっごい真面目なのよ!時間が守れないだけで!」
そこから彼氏の自慢話が始まった
普段こんなに楽しそうに真希ちゃんが話すのを見たことがないのでその自慢話につい耳を傾けてしまう
そしてその様子を微笑ましそうに松田さんは見ていた
ほんとうに相思相愛なんだなぁと思わされる
そこから論点がどんどんずれて言って最終的には恋愛の話ですらなかったがとても盛り上がった
松田さんはなんというか、乙女心のわかる人で、女の会話に全然入れていた
ひょっとしたら私よりも女子力が高いんじゃないか
松田さんが来てから30分くらいだった頃だろうか
リリリリリリリリン
と真希ちゃんの携帯が鳴り出した
携帯の画面を見るなり真っ青な顔をして
「ごめん!ちょっと席外す!2人で話してて!」
といって真希ちゃんはお店の外へ出て行った

