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嫌いじゃなかったの!?
第7章 6ページ目。

それから少しだけ松田さんと話をしていると「ごめんごめーん」と言いながら真希ちゃんが帰ってきた
「なんか話してた?」
「杏子ちゃんの恋愛トークしてた!」
「ちょ、松田さん!」
楽しそうに答える松田さんに即ツッコミをするも、時すでに遅し
「は!?杏子の恋愛トークってなに!?私聞いてないんだけど!杏子ーー!!」
「ま、松田さん!余計なこと言わないでくださいよ!」
「え、真希に言ってなかったの?」
「大したことじゃないですし!」
「それは私が決めることよ!」
私は結局、すごい剣幕の真希に「佐伯さんに告白された」とだけ伝えた
松田さんはそれを聞きながらクスクスしていたけれど、さすがに「抱かれた」とは言えない
そして、だいたい1時間半くらいたったところで解散した
2人は手を繋ぎながら同じ方向に帰っていった
そんな姿を私は羨ましく思った
そして、もし私に彼氏ができたら…
そう考えたときにいつしか思い浮かんでいたのは佐伯さんだった

