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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
私達は有山書店に来ていた
「あっら〜!真嶋さん!お久しぶり!」
「田島さん!2週間ぶりですよ!」
「そうだっけ?最近はダメねぇ。ボケかしら?って56〜!早すぎよね〜!あら!よく見たらイケメン連れてるじゃないの!新人くんかな?いいわねぇ、若いわねぇ。うちに書店研修来てた子もなかなかイケメンだったけどねぇ。新人くんほどじゃなかった気がするわ」
このぐらいのおばちゃんは話し始めたら止まらない。止めたって止まらない。
でもこういうような話をしっかり聞くことで、担当の書店員と仲良くなれるし、新しい企画のタネとなることもある。
「初めまして、新人の佐伯です。」
「佐伯くんね!うんうん。よろしくね!」
あぁ。佐伯さんのあの笑顔は営業スマイルなのか。
よくしている例の笑顔を田島さんにもしていた。
人と関わることが営業なのかな。