この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第8章 7ページ目。
.
.
.
「ただいま我が家ーー!!」
時刻は18時。
約8時間ぶりの家。
いつもならどうってことないけれど、今日は疲れた。
ショッピングモールではたくさん服を買って、本を買って、その他諸々を買って、蓮のプレゼンだって買った
人混みに揉まれ、しかもたくさん歩いた
「杏子ー、食材冷蔵庫に入れたから」
私がリビングのソファーでうなだれていると、キッチンからそんな声が聞こえてくる
「はーい!ありがとうー」
夜ご飯はレストランとかじゃなくて、いつも通り
しかし、いつもとはお酒の量が違う
家で飲むと止める人がいなくなるからいつもは缶ビール2、3本でやめるけど、今日は特別だ
明日二日酔いになったって別にいいや!
的な心意気でお酒に挑む
毎年翌日の朝に昨晩の行いに2人揃って反省するのだが、毎年やってしまう
よし、そろそろご飯作ろうかな
私がエプロンをつけてキッチンに立つと蓮がそばに来て「手伝うよ」と言って手を洗い始めた
「ありがとう、蓮」
私がそう言うと一度だけ私を見てから、目線を私から外して明後日の方向見てから
「別に」
と言った