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嫌いじゃなかったの!?
第8章 7ページ目。




そんな俺の気持ち御構い無しに、おつまみ片手にどんどん酒を煽っていく杏子


俺はというと、明日のこともあるからセーブ。


去年は杏子と同じようにどんどん飲んでいたが、そろそろ学んだ






それにしても、最近色っぽくなったな。杏子。


以前から、どこか儚い色っぽさというか艶っぽさを持っていたが、最近は一段と女らしさが増してますます理性を抑えるのが辛くなって来た今日この頃


でも、杏子を傷つけたくないから、他の男と同じだと思われたくないから、今までどんなに抱きしめたくても、ぐちゃぐちゃ交じり合いたいのも我慢して来た


性欲の発散で他の女を抱く時も、考えるのは杏子のことだった


最低なことだとは思いながらも、


あいつの肌は、あいつの中は、あいつの…



我ながら、気持ちの悪い男だと思う


しかしそれほどに、胸が苦しくなるほどに、杏子のことを思っている




関係を変えたいとは思わない


もし変に一歩足を踏み出してこの心地よい関係が崩れてしまうのなら、足を止めて立ち止まっている方がまだいい。


でも、それでは苦しくて苦しくてたまらない時がある。


他の男の元に行って欲しくなくても、俺はただの幼馴染で、同居人で。


「行くな!」なんて大それたことは言えないわけで。



今だって、思案顔の俺を不思議そうに覗き込んでる杏子を力強く抱きしめて、1つになれてしまえたらどんなに楽だろうか



「どうしたの?」と聞いてくる杏子に、何でもないと答え自分も酒をあおる







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