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嫌いじゃなかったの!?
第8章 7ページ目。



うわー、抱きしめてー…


何でこんなにかわいいのこいつ。


いつにも増して可愛いのは気のせいか?



「あ、おつまみとビール取りに行こうよ!」


その言葉で俺も一緒に立ち上がる


フラフラしている杏子に続いてキッチンに入り、俺はおつまみの柿の種をお菓子のカゴから取り出す


よし、まだ22時だし飲も飲も


そう思って立ち上がった時だった





「きゃっ!」


杏子の足にキッチンマットが絡まったのか、杏子の体が後ろ向きに倒れていく


それを見た俺は瞬間的に杏子の体に手を回そうとした


しかし、それは遅くて



ドン!


2人して床に倒れこんでしまった



強い衝撃でなにがどうなっているかわからない


それより、杏子は無事か?




「いったぃ…」


そんなことを思っていると、自分の下から声が聞こえて来た


不思議に思って自分の下を見るとそこには杏子がいた


パチリと杏子の大きな目と目が合う


「あ、蓮…大丈夫?」


久しぶりにこんなに近い距離で杏子は俺に笑いかけて来た


この状況に戸惑ったように笑っている杏子。




先ほどの衝撃で少し服がはだけて白い首筋が覗いている



ポロリ…



火照った頰に指で触れると、ピクんっと一瞬体を揺らしだが恥ずかしそうに微笑む



ポロリ…



「蓮…?」


いつもとは違う俺の様子が不思議でたまらないというキョトンとした顔がまた格段と可愛い



ポロリ…



ゆっくりと、杏子の桃色の唇に吸い寄せられるように自分の唇を重ねた


「!?」


驚いて声も出ないというような様子



ポロリ…


ゆっくりと唇を啄むように、食むように弄んでから舌を差し込む



驚いて俺の胸板に手を押し当てて抵抗していた杏子は俺が舌で口内を犯し始めるとその力はなくなって


「れん…んふぁ…あっ…な…に…ぁっ…」




杏子の、今まで聞いたこともない艶っぽい、妖艶な声を聞いて




とうとう俺の理性は、ガタガタと音を立てて崩れた









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