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嫌いじゃなかったの!?
第8章 7ページ目。


〜杏子side〜



視界がぼやけて、体がふわふわして



「んっ…ぁ…」


蓮のお酒の味がする唾液と私の唾液が混じり合って、クチュクチュといやらしい水音を立てる


いまいち状況が理解できなくて、抵抗しようにも、うまい舌使いに、ただでさえ力の入らない体はもう蕩けてしまいそうなほど



もしかしたら凌かもしれない


凌の事を好きだと感じてから数日間。


ずっと触れられたくて、体温を感じたくて


でもそう思う時に限ってそれが叶わない



そんな願いを神様が叶えてくれたのかもしれない。


もっともっと快楽が欲しい


その一心で私は舌の動きに応えた


今まで凌がやってくれたみたいに、気持ちよくなるように、唇を食むように



「…ッ」


呻くような声が聞こえて、私は瞑っていた目を開ける


しかし、視界はぼやけたまま。


転んだはずみでメガネが取れてしまったのかもしれない



「なんで杏子がこんなことできんの?他の誰とこういうことしたのか?」


蓮の声に似てる。


酔いすぎだよ私。


誰って、それはあなたでしょう。


もっと触れて、触って。


「凌…触って…」


お酒の力で大胆になってしまっている。


「おい、凌って…」


そんな驚いた声がしたけれど、そんなの知らない


もうショーツにシミを作るほどに溢れ出ている蜜。


キスだけでこんなになるなんて…



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