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嫌いじゃなかったの!?
第8章 7ページ目。
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「ん…」
重い腰の痛みで目が覚めた
そして次に感じたのが鈍い頭の痛み
ゆっくりと起き上がると何も身につけていない体
周りを見渡すとそこには情欲の後
脱ぎ捨てられた服たちと、昨日たくさん使われたゴムが白濁液を残したまま縛られて捨ててあった
「あっ…」
私は、蓮に抱かれたんだった。
いくら泥酔していてもそれだけは覚えている。この体が。
それに気づいた時、隣を見るとそこには裸の蓮がまだ寝ていて、それを見た瞬間に顔を合わせるのが恥ずかしくなって、脱ぎ捨てられた私の服たちを回収して蓮の部屋を出た
昨日のこと、いや、昨日ではない。
日にちが変わってからも私たちは交じり合っていた
いろんな体位で突かれ、腰が痛いのがその証拠
今思うと、なぜあんなにもよがっていたのか、もっと抵抗しなかったのかと後悔が次から次へと湧いてくる
だって、こんなことをしてしまったら関係が変わってしまう。
この心地よい関係が。
時刻は6時半。
深く眠れなれなかったのだろう
いつもは7時に起きるけど30分早い
「昨日お風呂はいってなかったからお風呂はいっちゃお」
そういってお風呂に向かって、洗面所の鏡に映った私の体を見て驚愕する
先ほどは気づかなかったが、身体中に赤い斑点がポツポツと散りばめられていた
まるで椿のような
小説で見たことあるなぁこれ…
たしか、所有印というんだっけ?
いわゆるマーキング?
首にも、背中にも、胸元にも
その印達に私は一層胸が締め付けられる
昨夜はお互い酔っていたし、蓮のあの告白は嘘かもしれない。気の迷いかもしれない。
私はそんなことを考えながらもシャワーを浴びてお風呂から出た