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嫌いじゃなかったの!?
第9章 8ページ目。

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「お久しぶりです!真嶋さん」
「え?一昨日あったばかりですよ?」
「まぁまぁ細かいことは気にせず!」
そういって私たちは打ち合わせスペースの2人掛けの机に向かい合って座った
重富さんは宣伝部期待のエースで、若いのに仕事ができるらしい
佐伯さんもなかなかの業績を上げ始めているので、今年の新入社員はなかなかすごいのかもしれない
しかし、重富さんは話が長い。
他の人に聞くとそうでもないと言うのに、私の時に限って長い
人の長い話を愛想よく聞くのは慣れているし、楽しいけれど、自慢話や人の悪口なんかも入ってくるから、重富さんの長話はあまり好きではなかった
しかも今日は他にも会議があるから長くても1時間で終わらせてしまいところだけど…
「では始めましょうか」
私がそう言うと、
「はい!じゃあ本題なんですが先日…」
そう言ってにこにこと緩んだ笑みを浮かべながら、それでも真剣モードで喋り出した重富さん
よし、順調な滑り出し。
目指せ、1時間以内!

