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嫌いじゃなかったの!?
第9章 8ページ目。



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嫌だなーと思う自分をなんとか奮い立たせ18時に一階のロビーに降りる


すると入口の自動ドアの近くにはすでに重富さんが立っていた


重富さんは私を見つけると満面の笑みで私に手を振って来た


私は微妙に手を振りながら近づく。


心の中では「嫌だなー帰りたいなーうわー」というのと「いや、打ち合わせしなきゃいけないんだから我慢しなさい杏子!」という押し問答とも取れる何かが繰り広げられていた




「お待たせしてしまってすみません」


私がそう言うと


「いえ!全く待ってないですよ!あ、そうそうこれからいく店なんすけど、お好み焼きが美味しくて、お酒も安くてめっちゃいい店なんすよ!」


興奮したようにそう言った


お酒飲まなきゃいけないのかな…?


私はこの前の凌の歓迎会での失態から、人前での飲酒はしたくなかったけれど人付き合いで飲まなければならないのだろうか



きっと私は苦笑いを浮かべていただろう


しかし重富さんはそんなのは全く気にせず


「さぁ!行きましょう!」


と歩き出した


重富さんは170センチほどの身長でそんなに足が長いと言う印象はないけれど、大股で歩くのでとても早い


凌や蓮だったら私と合わせてくれるのに


なぁんて思って、より一層帰りたい気持ちが増してしまった



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