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嫌いじゃなかったの!?
第9章 8ページ目。

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「かぁーっ!やっぱ仕事終わりのビールはうまいっすね!」
そう言って、爽やかな満面の笑みを私に向ける重富さん。
私はというとチビチビとビールを煽る
本当はグビッといきたいけど、そんなとこ見せれない
しかも、止められなくなって泥酔してしまったらまた蓮に怒られる
机の上には様々なおつまみ達が並んでいて、重富さんは手帳すら机に出さず、そのおつまみ達を吟味していた
打ち合わせする気あるの!?
そんなことを思いつつも私もおつまみを楽しんでしまう。
うん。確かに美味しい。
ち、ちがう!だめよ!
焼き鳥に伸ばしかけた手を引っ込めて
「重富さん!打ち合わせしますよ!」
と言うと、
「はいはい、やっぱり真嶋さんは噂通り堅物だ」
重富さんはブツブツとそんなことを言いつつ「では」と言って話し始める
真剣モードに入ったらそこからはすごく早くて、たったかたったか話が進んでいく
ほんとに仕事ができる人で、アイディアも文句の付け所がない
しかし、これを最初からこの調子で話してくれればいいものの無駄話をするのが玉に瑕だ。

