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第9章 8ページ目。

私はレモンサワーを注文する


あとタコの唐揚げ


もう、すっごく美味しい！


白身魚のフライなんかも、塩加減がちょうどよくてたまらない



重富さんは相変わらずおしゃべりさんで、私に執拗にお酒を飲め飲めを言っては長々と話をする


私はそれに耳を傾け、必要であれば相槌をしていた


まだ私は重富さんは1人で喋ってくれているので自分から話さないでいいのは楽だった



しかし、お手洗いに行きたくても話の切れ目がなかなか来ない。


「…はぁ、ビール無くなってる…いつのまにか。真嶋さん飲んだでしょ！もぅー！真嶋さんたらーっ！」


そう言って重富さんは、はっはっはー！と笑う。


私は重富さんのお酒を飲んでなんかいない。相当酔ってるみたいだ。


しかし、ようやく話が切れた！この隙を狙って！



「あ、すいません。お手洗いに行って来ますね」


私はニコリと微笑んで重富さんにそう言うと、なぜかより一層深く笑って。それはもはやニヤニヤとなにかをたくらんでいるような笑みを浮かべて


「どうぞ！」


と言った


少し不気味に思ったが、私は特に気に留めることもなくトイレに向かった