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嫌いじゃなかったの!?
第9章 8ページ目。

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時計を見ると20時を少し過ぎたくらいだった
ようやく明日までに提出の書類を仕上げ終わった
いつもならもう少し早く終わらすことができるのに、杏子のことが気がかりでなかなかパソコンを打つ手が進まなかった
「はぁ。」
やっぱり、杏子を離さなければよかった。
無理矢理にでも俺のものにして…
でもそんなことしたら杏子は怯えて、体を縮こまらせて、俺に服従する形になってしまう。
そんなのは死んでも嫌だ。
初めて、心の底から人を好きになって、この気持ちをどう発散すればいいのかわからない。
不安。嫉妬。焦り。
本当にみっともない。
余裕なんてない。
それくらい俺は、杏子にハマってしまっていたんだ。

