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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
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「石川さん、お疲れ様です…」
私はぐったりとする石川さんに声をかけた
部決会議のあとはみんなだいたいこうなってしまう。
発行部数について、発行部数が少ないと編集部から文句が出ることがある。
でも、だからと言って、ハイハイわかりました変えますね。なんてことは出来ない
営業部だって、検討に検討を重ね新刊部数決定基礎資料を作っている。
しかも、もし売れなくて、書店から返品された場合、その本たちは倉庫に保管されるわけだが、その倉庫を借りるのだってタダじゃない。
だから発行部数は慎重に決めなくてはならないのだ。
熾烈な戦いだ。