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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
「あ、もう13時前ですよ!お昼行って、気分リフレッシュ!ですよ!」
私は石川さんを元気付けようとそう言った。
石川さんは毎日愛妻弁当。
石川さんの奥さんは料理が上手で、いつも彩の良いお弁当を毎日作ってくれるそう。
しかも栄養バランスが最強。
羨ましい…
私はというと、昨日の余り物のお弁当。
彩なんて気にしていないので茶色いことが多い
「そうだね、そろそろお昼食べようかな…」
営業だと、外回りが多いから外でランチを済ませることが多いが、石川さんは外にいてもお弁当を食べている。
そんな姿を見ていると、微笑ましく思える
そんなことを思っていると、ジャケットのポケットで携帯が振動するのがわかった
ホームボタンを押し、ロック画面を開くとLINEの通知
送り主は三宅真希(みやけまき)
【杏子〜!今日外回りないんでしょ?ご飯食べよ〜!】
すっごくナイスタイミング。
私は昼も書店周りをしてることが多いので、真希ちゃんとお昼を一緒に食べれるなんて珍しい。
【うん!屋上で待ってるね】
そう返信して私はお弁当を持ってオフィスを後にした