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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
「真希ちゃんとお昼食べるの久しぶりだ!」
「そうね、いっつもあんたは外回りしてるもんね」
「週刊ボーイズコミック営業担当はとくにだよ。これからもっともっと売り出していかなきゃいけないからね」
「そんないきいきとした顔で語って…仕事が本当に好きなのね」
「否定できないかな」
うふふ、と私達は顔を見合わせて笑いあった。
それにしても、真希ちゃんは本当に美人さん。
暗い茶色に染めた髪を横で結んで、落ち着いた大人の色気を感じる
身長は高いし、何よりもスタイルがいい。
真希ちゃんは胸が小さいことを気にしているけど、胸が小さい方が服とかはオシャレに着ることができると聞いたことがある。
そして、彼女は自ら望んで校閲部に入った。
昔から集中力だけはあるんだそう。
「あっ、そうだ、コミック営業部にイケメンの新人が入ったんでしょ?」
真希ちゃんはもぐもぐしながら目を輝かせて聞いてきた
その様子はさっきとは打って変わって少女のようなあどけなさがある
真希ちゃんの彼氏さんは、彼女のこういうところでキュンッときてしまったんだろう
私より2歳年上なのに、私よりも少女らしさを持っているなんて、罪な人…
「あ、そうそう。あれは俗にいうイケメンらしいね。」
「俗に言うって…あんたほんとそう言うの疎いよね…」
「あんまりそういうのに興味ないからねぇ」
私は苦笑いで答える
すると、真希ちゃんはでもさ、と言ってからまた唐揚げを口に入れて続ける
「歳が一番近いの杏子でしょ?しかもあんた可愛いんだから狙われちゃうんじゃない?」
「わ、私が可愛い!?ないないない! !こんな地味女、心の中で嘲笑われてるよ!」