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嫌いじゃなかったの!?
第10章 9ページ目。
しかし、この同居生活においてそれは禁止。
特に私は。
なぜならば…
「俺がどんだけ心配したか分かってんのか?」
「本当にごめんなさい…」
蓮は怖い顔してそう言う。
実を言うと
5年前、私が連絡なしに友達の家に泊まって家に帰ると真っ青な顔の蓮がいた。
そして私が帰った瞬間に私を抱きしめた。
そこで蓮は「よかった…よかった…」と言いながら涙を流したのだ。
そして次に怒鳴った。
「帰るのが遅くなったり、帰らないときは必ず連絡しろ」と。
詳しく聞くと、蓮は私がまたレイプにあってないかと肝を冷やしていたらしい。
レイプにあって連れ去られて…
そんなことを想像したらしい。
顔も良くなくて、スタイルだってお世辞にもいいとはいえない私をレイプする人なんて滅多にいないのに
そんなことを言っても蓮は私を叱った。
あともう1時間でも帰るのが遅かったら警察に通報していた所だったという。
本当に蓮は過保護なのだ。
それ以来私は連絡を欠かすことはなかったのに…。
「なんというか、ひっ迫した状況で…。でも私が悪いです」
「だろうな、俺はなんもしてねぇからな」
「うぅ…はい。」
怒ってる。そりゃそうだ。
今回もたくさん迷惑をかけたんだ。
「何してたんだ?ひっ迫した状況ってなんだ?」
私はその蓮の問いに言葉が詰まる。
理由を話せないなんて、怪しすぎますよね…。
でも、不可抗力だったとしても「媚薬を盛られて、それを楽にしてもらってました」なんて、
口が裂けても言えねぇ…!!!