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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
「ほら!佐伯くんの歓迎会なんだからもっと飲んで!…ってめっちゃ飲んでる〜!」
佐伯さんの横にもジョッキタワーが…
でも全く表情を変えない…
まさかザルか…
隣にいる佐伯さんの顔を見る
なぜ隣にいるかというと、歳も近いから何かと話題も合うんじゃないかと言われ、多分あっちはイヤイヤ、こっちだって申し訳なさとイヤイヤがあったが隣に座った
でも私は一言も喋ってない
しかし、私は反省している。
書店周りをしてる時、佐伯さんはせっかく私の顔を見て話してくれているのに私は目を合わせることはおろか、顔を見てすらいない。
いくら年下とは言えど、さすがにこれは失礼だ。
しかも、これから営業部でどちらかが異動にならなければ少なくともあと一年はともに仕事をするわけだ
このままではダメだ!人見知り克服!
まずは一言でも自分から話しかけてみようかな
じゃあ何を話そう。
趣味?いや、私に趣味なんか言いたくないよね
じゃあ、ビール注いできましょうか?
いやだ、なんか媚びてるみたいだ!
隣にいるのに、数センチの距離に座っているのに、分厚くて硬い壁がある
大理石の壁!まさに!