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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。



私はこの人に好かれようとしてるわけじゃない。


同僚として仲良くするために私は頑張っているんだ。


私のことなんかただそこにある働く草とでも思ってくれ。


もう地味な女だとかいう観念をなくさせてしまえばいい。


そうしたら私だって気にならない。


ついでに私は佐伯さんがイケメンだってことを気にしなければいい。


ただの人間だと思えば、私の地味さが〜


なんてことにはならないだろう


よし、今日は一言だけでも。


よし!いくぞ!


「さえきさ「真嶋さんって」


私が声を発したのと同時に佐伯さんも声を発した


自分の名前を呼ばれたが、声がかぶったことに気を取られて数秒固まっていた


「は、はい!ど、どうされましたか?」


見るからに焦ってるだろう私!


そして、「真嶋さんって」の続きはなんだ、なんの話なんだ


佐伯さんは少し頬が赤くなった顔を向けて


「やっぱなんでもありません」





くぉんのー!!


「やっぱなんでもありません」


の後の無邪気な笑顔はなんだ!?


地味女の私を遊んでる!?


というか、地味に酔ってる?

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