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嫌いじゃなかったの!?
第12章 11
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私たちは最寄の駅から羽田空港まで行った
途中でお昼ご飯は済ましていたので後はフライトの時間を待つのみだったが、意外と時間が余ってしまった
私達が「何しようかー」なんて話していると私の携帯が鳴った
ある人からの着信だった
電話に出るとその人は私たちが今空港のどの辺りにいるか教えてくれ、とのことだった
私が現在地を伝えるとすぐにこちらに向かって来るらしい
そこで電話を切ったが、一抹の不安を感じた
しかし、その不安はすぐに消え去った
なぜか、私の予期する一大事にはならないという謎の自信があったからだ
大丈夫。私の「好きな人たち」はきっと。
私達がロビーで飛行機を見ていると後ろから声がした
「杏子」
うん。この声を私は知ってる。
私は振り向いて言う
「凌、早かったね」
凌は私を笑って見つめていた
そして、その目線を横に移し蓮を見る
2人は少しだけ見つめあってから
「こんにちは、佐伯凌です」
凌が簡単な自己紹介をした
「あぁ、知ってるよ。でも俺はしてなかったな。古川蓮だ」
そう言って2人は握手をした