この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第12章 11
しばらくして2人が帰ってきた
仲良く談笑しながら。
その様子からわかる事は、少なからずはあったであろうわだかまりが無くなった、という事だった
この2人のわだかまりの原因は私だから、複雑な思いではあるけれど。
きっとこの2人は、仲良くなれただろう。いや、仲良くなれる。
だって、私の好きな人たちだから
「よし、そろそろ搭乗ゲート行くわ。」
そう言って蓮は荷物を手にした
あぁ、もう。私ったら。
涙が出そうだ。
私は蓮を見つめる。
目が合うと蓮は吹き出した
その後、フッと優しく微笑んで
「泣くなって」
そう言って私の頭をポンポンした
怖くなかった
それは、凌が近くにいたからなのかも知れない
というか、「泣くな」?
わ、私泣いてる!?
頰に触れると冷たいものに触れた
泣かないって、決めてたのに。
でも、泣いていると自覚してからは早かった。
どんどん涙が溢れてきて、
「蓮〜ッ」
寂しさが止まらない