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嫌いじゃなかったの!?
第13章 12

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少年、理央は小学六年生の時に親が離婚した


父親は男癖と酒癖の悪い母親を見限って家を出て行った


理央は父親のことが大好きだった


楽しいことをたくさん教えてくれた父親が。


本当は父親について行きたかったが、


『私はお前がいないとダメなの』


と泣きじゃくった母を見て、小さい頃に優しい笑顔で自分を愛してくれたのを思い出して、理央は母の元に残った



しかし、現状は変わらずで、前よりもひどくなったようだった


リビングの机には酒瓶とタバコの吸い殻があふれていて、毎日違う男が来て母とsexをしている


自分の部屋でどんなに耳を塞いだって焼き付いて離れない母親の喘ぎ声。


朝、理央の顔を見て唾を吐き捨てるように


『なんでここにいるの』


と言う。


理央の精神はとっくに病んでいたが、それでも毎日母親のいる家に帰り、毎日、毎日、耳を塞いだ。



高校一年生のある日、家に帰ると、いつもは男が来ているはずなのにその日は女性がいた。


聡美という綺麗な女性だった。


母の知り合いらしかった
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