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嫌いじゃなかったの!?
第13章 12
そんな凌の顔をいろんな想いに浸りながら見ていて思い出した
「そうだ、小説の結末考えるんだった…よね?」
私が読み終える前に言われたんだ
一緒に結末を考えてくれって
「うん、そうだったな。何か案は浮かんだ?」
「うん、浮かんだよ」
い、一応!と付け足す
私は目を瞑って、わたし達が出会ってから今までのことを思い浮かべた
やっぱり、私の望む結末を言おう
でも、言うのが少し照れくさい
私は照れ隠しで少しはにかんで
「わ、私が、絶対幸せにするので、凌…理央が幸せに、たくさんの幸せに囲まれて暮らしているような、そんな結末がいいと思う…の…」
…ん?
ま、待て、ここまで言って気付いたけど、
プロポーズみたいじゃない!?!?
凌をちらりと見やると、凌は頬を赤くして、そして
「はっはっはっ!!」
大笑いしていた。
「ちょっ…!そんなに笑わないでよ!」
さ、最悪だ…
流石にセンスがなさすぎたか…!?
でも凌は笑いすぎて涙を浮かべながらも
「俺もそれがいいと思う」
と微笑んだ
「ほんとはそれ俺が言う言葉だけどな?」
「ち、違うの!プロポーズとかじゃないの!」
ただ、幸せにしたかったんだ
私は、凌に幸せになって欲しかった。
凌は優しく笑って、
「久しぶりに続きを書いてみるよ」
と言った