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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。


松本さんはやれやれといった顔で

「というか、そんなことはオプションよ!週刊ボーイズのコミック売り出していくためには、担当のみんながしっかり連携して連絡とっていくためには、連絡先は知らないとダメでしょ!?」


と言った


しかし、言われるまで気づかなかったが確かにそうだ


なんで今まで気づかなかったんだ


とても重要なことじゃないか


「佐伯くんだって別に迷惑じゃないわよね?」


松本さんは私から佐伯さんへと目線を移した


私はこの松本さんの問いかけに緊張してしまった


ここで「え、迷惑です。」なんて言われたらこれからどう接していけばいいんだ


すると思案顔だった佐伯さんは笑顔になって


「僕もそれ思ってました!今日の書店周りの時、僕迷子になっちゃってその時困ったんです」


そう言って、佐伯さんは苦笑いを浮かべた


そう、今日の書店周りの際、駅は何かのイベントがあるのかいつもより人で混んでいていつのまにかはぐれてしまったのだ。


そして、再開するまでに20分の時間を要してしまった。


幸い、早めに会社を出ていたのでなんの支障もなかったが、あの時、連絡先を知っていたら楽だっただろう

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