この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
〜凌side〜
真嶋さんと連絡先を交換してから約1時間の間、真嶋さんは1人で黙々と酒を飲んでいた
俺が先輩たちに呼ばれて他の机に行ってる時も、たまに絡んでくる酔っ払いの親父たちの相手をしつつも酒を飲む手は止めなかった
あの外見だから、お酒とか飲めなさそう。とか思っていたけど
どうやらそれは偏見だったようだ
でも時折ふと酒を飲む手を止め、考えるように焼き鳥を食べていたが、吹っ切れたような顔でまたハイボールを飲み干す
そして、もうお開きというところで真嶋さんは完全に出来上がっていた
頰を赤くさせ、ここ二日間では見たことないくらいの無邪気な笑顔を浮かべて何もない空間を子供のような瞳で見つめていた
「あ、杏子ちゃんが珍しく酔ってるね〜、酔った時の杏子ちゃんほんっとに可愛い!」
そう言って松本さんが真嶋さんの写真をパシャパシャ撮っていた