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嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。
「いつも助かってます、ほんとありがとう」
私は手を合わせて、どこかにいる蓮に感謝の念を送っておいた
蓮には数え切れないほど助けてもらった
『あの時』だって、私を支えてくれた
ただ家が隣同士だというだけなのに
あの頃、私は蓮に度々ひどい言葉を吐いた
今思っても、なんであんなにひどく当たったんだろうというくらいに。
でも蓮は私をそっと抱きしめて安心させてくれた
あの時、蓮がいなかったら、私はこの男女が入り乱れる世界で生きていくことはできなかっただろう
ほんとに。
どれほど感謝しても足りない
蓮は私のお兄ちゃんのような存在でもあり、たまに見せる無邪気な表情は弟のようでもある
だからこそ私は蓮と一緒に住んでいるのかもしれない