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嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。
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五月も半ば。
ゴールデンウィークも終わり、仕事モードが戻って来た世の中。
柊出版コミック営業部は今日も相変わらず忙しく働いている
私達の仕事は書店周りだけではない。
たとえば、うちの会社では1人の編集者と1人の営業がタッグを組んでコミックづくりをしていく。
その際には、表紙のデザインについてだったり、様々なことを話し合う。
企画を出すのだって立派な仕事だ。
そして私は今、注文部数リストを眺めていた。
注文部数リストには、各書店のコミックの注文部数が書いてある
それによると…
「『ハニーシュガー』の『咲く恋』の売上伸びてないですか?特に最新巻。」
私はパソコンの画面を見ながら野田さんに話しかける
「そうだねぇ、でも、これはまだ重版は難しいねぇ。多分このことには部長も気づいてるよ」
私は部長を見た
ほんとだ、部長も悩ましげな顔をしている。