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嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。
すると、部長は席を立ち上がり
「みんな集まってくれ」
そう声をかけた
私達が部長の机の周りに集まったのを確認すると
「ハニーシュガーの『咲く恋』の売り上げがもう少し欲しい。重版出来まであと一歩!『咲く恋』を営業部全体でプッシュしていきたいと思う!」
部長のその言葉にオオオーー!という歓声があちこちで上がる
そりゃそうだ。
重版出来という言葉に胸が踊らないわけがない
重版するために団結する営業部は強い。
営業部のみんなはすでに動き始めている
しかも、こういう時には編集部と営業部の結びつきも強くなる。
「咲く恋の1巻の返品本持って来ましたー!」
ハニーシュガーコミック営業担当の三木さんが箱に入った返品本を荷台に乗せて持って来た
今からこれでなにをするかというと、1巻の1話を手作業で切り取り、書店に置いてもらう試し読みを作るのだ