この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第5章 4ページ目
そういえば、佐伯さんは京都が初めて
なら観光とかしなくていいのだろうか?
明日は朝早くと言っても、7時にここを出れたらいい。
「佐伯さん」
と私は、ノートパソコンを取り出し早速ポップ作成をしていた佐伯さんに声をかける
ジャケットを脱いで、シャツのボタンをいつもより開けて首元が色っぽく見えている佐伯さんは、はい。と言ってこちらを振り向く
「めんどくさかったらいいんですけど、明日早めに起きて伏見稲荷に行きませんか?京都の観光スポットの!」
伏見稲荷大社は朝の早い時間に行くと、観光客がいなくて観光しやすいのだ
ジョギングしている地元の方や、野良猫なんかと遊べて私は伏見稲荷に行くときは朝方に行くことが多い
すると、佐伯さんは少し驚いたように
「い、いいんですか?」
と言った
私が
「もちろんです!佐伯さんに京都を知ってもらいたいんです!」
というと、佐伯さんは口元を押さえて少しの間俯いてから、嬉しそうに微笑んで
「ありがとうございます!」
と言った。その笑顔は営業スマイルではなかったように思えたが、私の気のせいかもしれない